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【抗がん剤による味覚の変化】
抗がん剤の治療中は、舌にある味を感じる部分や、味を感じて脳に情報を伝達する神経が影響を受け、味覚が変わることがあります。また、口の中の粘膜障害によって起こります。味覚の変化といっても、いろいろなパターンがありますので、どういう変化なのか、あるいは同時に生じている食事に関連した症状(吐き気、口内炎など)などもあわせて、味の調整を検討してみましょう。
<工夫のポイント>
1. 味覚の変化や症状に合わせて、味の調整をする
2. うがいをしたり、あめをなめたりする
【味覚の変化や症状に合わせて、味を調整する】
「味がしない」、「味が薄すぎる」と感じる時は、味のはっきりした料理にしましょう。
味付けがはっきりしている料理とは、味付けを濃くすることもそうですが、塩分を多くとったり砂糖を多く入れたりすることばかりを言うのではありません。味をはっきりさせる工夫を参考にしましょう。
【味をはっきりとさせる工夫】
◎ だしをきかせる
塩分を増やさずに、味をはっきりさせる工夫をしましょう。
削り節を煮出した後、しばらくおいて冷ますことで、だしがよく出ます。また、シチューにバターなどの乳製品を加えたり、煮物にみりんや酒を加えたりすることで味にコクが出ます。
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