ごきげん健康情報バックナンバー <株式会社ごきげん125>
「アンチ・エイジングに関する真実 〜ビタミンとミネラルのメリット〜」
老化した肉体のケアといえば、定期的な運動をする、脂肪の摂取量を減らす、コレステロールをチェックする、十分に休息する、バランスの良い食事を摂るといったことがすぐに頭に浮かびます。
ところで、バランスの良い食事とは、ずばりどんな食事なのでしょうか?多くのビタミンやミネラルには、本当にアンチ・エイジングのメリットがあるのでしょうか?もし、あるとしたら、どのビタミンやミネラルを摂るべきなのでしょうか?
リサーチでは、1日あたりの推奨摂取量(RDA)を超えたビタミンやミネラルの補給により、加齢に伴う疾患リスクを減らすことが可能であることを示唆しています。しかし、専門家の間でさえも、どのビタミンやミネラルがどのような人に、どのレベルで効果を発揮するのか、食事から摂取すべきか、それともサプリメントを摂るべきかなど、まだ、議論の余地が多くあるのです。
食事から適切な栄養素を摂取するのが好ましいという意見に多数の人が同意していますが、現実には、バランスの良い食事をしている人は多くありません。それでは、具体的にどのように摂取すべきなのでしょう?うまくいけば、近いうちに、現在進行中のリサーチにより、更に明確な回答が得られるでしょう。ここでは、ビタミンとミネラルに関する一般的に合意されているヒントをご紹介します。
ガイドラインは常に変更されています。1999年3月から表示され始めたサプリメントのボトルに貼ってあるラベルの情報でさえも書き換えられています。情報は、紛らわしかったり、誤解を招いたり、古い情報であることも多いようです。また、こうした情報は、薬物相互作用の可能性、最大安全摂取量、さらに、どのような人がそのサプリメントを摂るべきか、あるいは、避けるべきかといった特定の推奨例を示していません。
●慎重にアプローチすること
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サプリメントについて更に詳しくわかるまでは、この件に関して研究中である国立衛生研究所、食品医薬品局、全米科学アカデミー、連邦取引委員会、公益科学センター、保健福祉省、さらに、米国適正栄養評議会(ワシントンに拠点を置く業界団体。100社以上の栄養サプリメントを取り扱っています)などの多くのグループが、慎重な姿勢と厳密なセルフ・エジュケーションを勧めています。
例えば、全米科学アカデミーでは、1日あたりの推奨摂取量(RDA)以上の栄養素摂取のメリットを裏付ける有効な科学的証拠は存在しないことを強調しています。また、米国適正栄養評議会の副会長であるジョン・ハソコック氏のコメントがウォールストリートジャーナルに引用されました。
「消費者はもっといろいろと読むべきです。本質的に疑ってかかることです。最新の健康アドバイスにを誤解しないようにしましょう。」
●主治医と話し合う
実行できる最も重要な措置は、自分の病状にとって最善のことは何か主治医と相談することです。ビタミンとミネラルは、現在服用中の処方薬と相互作用する可能性があります。また、特定の人にとっては、高用量の栄養素が非常に危険なものになる可能性があります。(例えば、セントジョーンズワートという抗鬱作用のあるハーブのサプリメントは、HIV感染の治療に使用される強力なプロテアーゼ阻害剤および、シクロスポリンという薬を服用し心臓移植手術を受けた患臓2名の臓器拒絶反応の相互作用に関連付けられています。)
●ビタミン類について
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マルチビタミン錠剤:
従来のマルチビタミンで、毎日の食事で不足している栄養素を補うことが有害であると示唆する証拠は存在していません。ただし、健康的な食事の代わりにサプリメントを使わないことです。マルチビタミンは、必要最小限の栄養素を確実に摂取するための簡単で低価格な方法です。しかし、マルチビタミンには、イチョウ葉、朝鮮人参といった余分な「植物の」成分が混入されていることに注意しましょう。植物に関しては、十分に知られていないため、薬品との相互作用のリスクを高める可能性もあります。
ベータカロチン:
過去10年に行われた多数の研究は、ベータカロチンを多く含む食品を多く摂取するとがんのリスクが減ることを証明しています。ベータカロチンは、心循環器疾患や、記憶力低下を予防すると考えられていますが、その効果を裏付けるための多くの研究が必要とされています。高用量のサプリメントを摂るように食事からベータカロチンを摂取することがベストであるという事に関しては賛否両論があります。最近のフィンランドの研究によると、実は、多くの場合、喫煙者のがんのリスクを高めることが明らかにされました。ベータカロチンが豊富に含まれている食品は緑黄色野菜、緑の葉野菜などです。
葉酸:
加齢とともに、この重要な栄養素の吸収力が低下します。1日あたりの推奨摂取量は400mcg です。高値の葉酸とビタミンB6は、女性の心臓病のリスクを下げることが明らかにされています。葉酸が豊富に含まれている食品は、葉野菜、レバー、酵母および一部のフルーツなどです。
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ビタミンA:
ビタミンA毒性の危険があるので、高齢者はビタミンAのサプリメントを摂るべきではありません。ビタミンAは、吸収されやすいため、肝臓に蓄積されやすく、身体の浄化機能を低下させる毒素を作りだす傾向があります。ビタミンA毒性の症状は:頭痛、眠気、めまい、興奮、吐き気、嘔吐、下痢などです。慢性の毒性症状には、肌荒れ、発毛障害、倦怠感、肝臓や脾臓肥大などが挙げられます。
ビタミンB6:
1日あたりの推奨摂取量は4mg です。高齢者の多くは、病気と戦う力および、心臓病や脳溢血のリスクファクターであるホモシスティーンの増加に影響をおよぼすビタミンB6の欠乏症です。ビタミンB6を豊富に含む食品は:鶏肉、魚、腎臓、肝臓、豚肉、卵ですが、玄米、大豆、大麦、全粒粉でできた食品、ピーナッツ、胡桃にも含まれています。
ビタミンB12:
ビタミンB12の1日あたりの推奨摂取量は0.01mg です。高齢者の20人のうち1人は、貧血、神経疾患、その他の重篤な症状を呈するビタミンB欠乏症です。ビタミンB12を豊富に含む食品は、赤身や内臓肉です。
ビタミンC:
1日あたりの推奨摂取量は200mgです。一部の研究者は、1日の推奨摂取量を最大2000mgとしていますが、人によっては、1000mg以上の服用が腎臓結石や慢性下痢の原因となることがあります。ビタミンC欠乏症は、創傷治癒の遅延、易傷性、壊血病に関係しています。最近の研究により、低値の血中ビタミンCは、高齢者の記憶障害に関係していることが証明されています。ビタミンCを豊富に含む食品は、柑橘類、ベリー類、ピーマン、ジャガイモ、トマトです。
ビタミンE:
1日あたりの推奨摂取量は、200〜400IUですが、恐らく、ビタミンEのサプリメントは必要ないでしょう。 豊富に含んでいる食品は、一般的なベジタブルオイルや、ベジタブルオイルでできた食品、マーガリン、ショートニング、小麦胚芽、ナッツ、緑の葉野菜などです。
●ミネラル類
鉄(場合によってはカルシウム)以外のミネラルの必須量は、年齢によって変化することはありません。以下はミネラル接種のためのガイドラインです。
カルシウム:
1日あたりの推奨摂取量は、男性の場合1200mg、女性は1500mgです。通常の高齢者の食事では、だいだい推奨量の半分しか摂取できないので、1日の摂取量を満たすには、カルシウムのサプリメントを摂るべきでしょう。カルシウムには、加齢に伴う骨密度低下を遅らせたり、骨折を防ぐ働きがあります。カルシウムを豊富に含む食品は、乳製品、ブロッコリー、ケール、コラード、カルシウム強化食品などです。
鉄:
閉経後の女性の鉄の必要摂取量は、閉経前より少量でよいと言われています。しかし鉄の欠乏症は高齢の女性に多く見られます。たぶん、これは、質の悪い食生活および、胃や内臓の鉄の吸収力の低下によるものでしょう。もし医師に鉄のサプリメントを勧められても、食事から鉄分を摂るようにしてください。鉄を豊富に含む食品は、肉、卵、野菜、強化シリアルなどです。
セレン:
抗酸化作用のあるミネラルです。1日あたりの推奨摂取量200mcgによって、死亡総数の50パーセントを減少させ、肺がん、結腸直腸がん、前立腺がんの発症を大幅に減少させることが関連付けられています。豊富に含まれている食品は、魚(特にマグロ)、アスパラガス、ブラジルナッツ、肉、鶏肉、パンなどがあります。
【 SOURCE/REFERENCE:Alliance for Aging Research 】
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